君を好きになっちゃったんだ。

「はーるくーん?こっち向いてよー?」




キスが恥ずかしかったんだろうと思って綿あめを頬張りながら茶化す。




「はるくーん?」




綿あめって本当に美味しいなぁ〜




「…桜ちゃん。こっち向いて」




「なにー?」




振り向いた直後、唇に感じる違和感。




「綿あめ味の桜ちゃんの唇、美味しかったです」




「…こんの、変態!!」




「男はみんなそんなもんだよー、だ」




ヘラヘラと笑う晴。




…かっこいいから特別に許す。




そこからキスのせいか、お互い無言で歩いていた。




だけど簡単には離れそうにないガッチリと繋がれた手。




晴の温もりがあたしにも伝わってきて。




たとえ話せなくても、一緒にいられるだけで十分、なんて思う。








ーーーこのときは楽しいお祭りを二人で過ごせるって信じて疑わなかった。




…きっと胸が裂けるような思いって、あんなことをいうんだろう。