君を好きになっちゃったんだ。

ギィッとドアが開く音がして、目を向ける。




桜ちゃん…?じゃない。




あれは、




「美鈴ちゃん」




「…さっきぶりです」




読んでいた本を置いて、体の向きを美鈴ちゃんのほうへ向ける。




この小屋にある本。




あれは全部俺のもの。




こうみえて、意外と読書家なんだ。




「…桜とちゃんと話せました。ありがとうございました」




「桜ちゃんは?無理してない?」




「寝てなさいって言ってベッドに入れてきました。それで、その…」




そう言うと口をつぐんでしまう美鈴ちゃん。




「俺に、用でもあるの?」




告白の返事、ちゃんと聞きたいのか?




でも、聞かなくたって分かるはずなんだけど…