君を好きになっちゃったんだ。

保健室の前に戻って晴のほうを振り向くと、ニコリと笑っている晴がいて。




意を決してあたしは保健室の中へ足を踏み入れた。




「美鈴…」




あたしに背中を向けてイスに座っていた美鈴がこっちを向く。




美鈴の顔は涙でキラキラと光っている。




「ごめんね…桜ぁ…ごめんなさい……怒ってるよね…っ」




泣き続ける美鈴に少しずつ歩み寄る。




「…泣かないで。怒ってなんか、ないから」




「えっ…?でも…」




「ウソ。本当は怒ってる」




「やっぱり…あたしが桜の気持ち知ってながら告白なんてするから…」




なに言ってるの。




あたしが怒ってるのはそのことじゃない。




「なんであたしに教えてくれなかったの?晴のこと好きだって」