君を好きになっちゃったんだ。

クスリを手に持って桜ちゃんのもとへ戻れば、未だうなされている姿が目に映る。




…しかたない。




寝てれば、バレないだろう。




こんなの生まれて初めてだ。




緊張する…




ドキドキしながらも、錠剤と水を口に含む。




徐々に顔を近づける。




「…は、る……」




鼻と鼻がくっつきそうになった瞬間、名前を呼ばれて心臓が飛び出そうになる。




起きたか…?




少し待ってみても桜ちゃんの目が開く気配はない。




ホッとして再び顔を近づけていく。




唇を重ね合わせ、桜ちゃんの口に俺の口の中にある錠剤と水を流し入れる。




口を離してゴクリと飲み込んだのを確認する。




桜ちゃんの唇、




…柔らかすぎだろ。




あんな柔らかいの初めてだ。




だけど、初めてのはずなのに、触れたことがある気がするのは、なんでなのか。