君を好きになっちゃったんだ。

地面にポツポツとシミを作りながら歩く。




でもなぜか、あたしの歩いているところ以外にもシミができている。




「もう…なんなの…?」




見上げれば、さっきまで晴れていたはずの空は灰色の雲がどんよりと覆っていて。




数秒で大降りになってしまった雨に、あたしの体は濡れていく。




傘ささなくていいや…




「…ヒック……うぅ…」




歩くことも嫌になってその場にしゃがみこみ、迷子になった子どものように泣き続けた。




いきなり降ってきた雨に驚いた主婦たちが干していた洗濯物を次々としまい、みんな一瞬あたしに目を向けて、怪訝そうな顔をして窓を閉める。




…帰ろう。




ここにいても、なにも変わらない。




うつむいたまま、のそのそと動き始める。