君を好きになっちゃったんだ。

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「………」




ベッドにごろんと横になって、自分の右手を見つめる。




部屋の電気に透かしてみたり、左手で撫でてみたり…




「この手と晴の手が繋がってたんだよね…」




あたし以外誰もいない部屋でポツリと呟けば、音ひとつしなくて、




…言わなかったことにしよう。








たった少しの間だったけど…




晴の隣で、晴と手を繋いで、晴と笑いあって。




こんなちっぽけなことだけでも、あたしにとっては大きなもので、あのイルカのぬいぐるみを見るだけで思い出してしまう。




きっと晴の彼女になれたなら、毎日がこんなにも明るくて、幸せで、楽しいものになるんだろうな…








ブーブー…




ひとりでに震えだしたスマホを起き上がって手に取る。