君を好きになっちゃったんだ。

しかたないからマグカップとか買おうかな…




人混みをかき分けて数種類のマグカップが置いてあるところへ移動する。




水色、ピンク、黄色…




いろんな色のイルカの、いろんな柄があってどれを買うか迷ってしまう。




ここは無難に水色…?




あ、でも黄色のイルカも可愛いかも。




ひとり、人混みの中でたたずんでマグカップたちを見つめる。








「桜ちゃん?」




どれくらい悩み続けていたのか、後ろから晴の声がして我にかえる。




「わふっ…」




振り返った瞬間、顔になにかを押しつけられ、変な声がでる。




手に持って顔から離して押しつけられたものを見ると、そこにあったのはさっきのイルカのぬいぐるみ。