君を好きになっちゃったんだ。

「…もう止まった?」




「うん。ごめん」




あたしが泣いている間、晴がずっと背中をポンポンしてくれていた。




そんな晴の手が愛しくて、嬉しくて、いろんな感情が入り混じって泣き続けてしまったけど、もう大丈夫。




「…ありがと」




「どういたしまして。ところで桜ちゃん。水族館とか好き?」




「うん?水族館ってあれだよね?イルカとかいるところ」




確か最後に行ったのは小学生…いや、幼稚園生?




まだあたしが無邪気で元気な子だったときに家族で。




「そうだよ。イルカとかシャチとか」




「それがどうしたの?」




「これ」




そう言って晴が見せてきたのは最寄駅から五駅先にある水族館の無料チケット。