君を好きになっちゃったんだ。

「…なんでもないよ」




“美鈴に知られたくない”




そんな欲望が身体中を駆けめぐり、嘘をついてしまう。




「そう?じゃあご飯食べながら話そ?ホラ、座って座って!!」




なんにも知らない美鈴は笑顔でそう言ってくれる。




ポタポタと蛇口から垂れる水の音しか聞こえない静かな空間。




「…あのね、」




お弁当を広げながら話を切り出す。




「えっと、あの…あたし、あたしね…」




「うん」




「…気づいたよ」




「……そっか…」




一瞬あたしを見た美鈴は悲しげにそう言って笑った。