君を好きになっちゃったんだ。

「桜ちゃんのほう見たらグラウンド見てたからね」




あたしのほう見たらって、




本当に嬉しいこと言ってくれるじゃん。




「いっ…」




消毒液がしみたのか、微かに声をあげる結衣先輩。




「痛い?大丈夫?」




結衣先輩を、晴は下から覗き込んでいる。




あたしも怪我すれば、晴に治療してもらえるのかな…




だめだめ。こんなこと考えちゃ。




でも、目の前の光景は見ていたくなくて。




…リレーでも見てよう。




そう思ってグラウンドを見ると、ちょうど委員長がバトンを受けとったところだった。




なんとなく、走り方が晴と似てる。




性格なんて真逆だけど、やっぱり兄弟なんだなぁ…