君を好きになっちゃったんだ。

晴がしっかり見えるように急いでテントの前に出る。




アンカーだけは一周走ることになっているけど、あと半周のところでトップとの差はほんの少し。




でも向こうだって負けていられない。




あと少し、あと少しで抜かせる…!!




「ありゃもう一組が勝って終わりだろ」




「だな。及川弟じゃやっぱ無理なんだな。兄の方ならまだ勝てたかもしんねーけど」




さっきとはまた別の人が晴のことを馬鹿にする。




晴を応援する声なんて、周りからはひとつもない。




だったら、あたしが…




あたしが応援するしかないじゃん。




ゴールまであと10メートル。




トップとの差は1メートル。




晴ならいける。