君を好きになっちゃったんだ。

「なーんだ。あたしは分かったよ。桜の気持ち」




あたしの、気持ち…




「その気持ちに名前をつけるのは桜自身がするんだよ?あたしは手助けしかできない。でもその内分かるから」




美鈴はなにが分かったんだろう。




あたし自身が分からなくても、美鈴にはもう分かってる。




あたしの中にあるこの気持ちの名前を。




…というより、この気持ちに名前があることすら、今初めて知った。




この気持ちに名前があるとしたら、それはなに?




“憧れ”?




“友情”?




…どれも当てはまりそうで当てはまらない。




必ずどこかしっくりこないところがある。




たぶんもっと他にあるはずなんだ。




ただ、今のあたしにはそれがなにか分からない。