会社妻でもいいから・・・

そのあと私は、いままで食べたことのないような美味しいご馳走を頂き、ちょっとだけ幸せになった。
時々ちらりと隣の彼の様子をうかがったが、保坂社長と楽しげに会話をしながらお料理も楽しんでいるようだった。
でも、やっぱり気になる。
そんな時でも、一瞬だけ暗い陰のようなものを感じるのだった。
まして会社へ戻る車の中は、お通夜のようになってしまった。
彼も私も、気をつかってしまって何とか話題を作ろうとするが、会話は一往復も出来ずに終わってしまったりした。