会社妻でもいいから・・・

すると、課長が言いにくそうに保坂さんが会社まで来るように電話してきたことを伝えた。
なんで?
ミスしたのは向こうなのに。
言い返そうとした私を、彼が右手で制した。
「言わなくていい」という言葉が右手の動きだけでわかったのが嬉しかった。
「なるべく早く、午前中に来てくれとさ。それから必ず笹野くんも一緒にとのことだ。とにかくお怒りのご様子だ。よろしく頼むよ」
「では、これからすぐにでも向かいます」
課長に応え、私には「ごめん。笹野さんも少し付き合って」と謝った。
彼は悪くないのに。