そんなことは許されないのだけれど...
それから1週間がたった今日はあの子を家族に会わせる日だ
ピンボーン
「はーい!」
チャイムを押すと元気な声が聞こえる
ガチャッ
『おはよう、迎えにきたよ』
「おはようございます!」
ひまわりのような笑顔に自然と笑みが溢れる
やっぱり俺はこの子じゃないとだめみたいだ
『行こうか』
「はいっ」
この子を手放すなんてできそうにない
『どうぞ』
助手席のドアを開けると照れながらありがとうという
運転してる俺の横顔を盗み見するこの子はきっと
俺には気付かれてないと思っているんだろう
そんなところも可愛くて
クスリと笑ってしまう
「??」
きょとん顔のこの子も可愛い
この子はきっと俺自身を見てくれている
1週間前の自信のなさがおかしく思えた


