愛する子


愛してる、なんて返ってくるとは思ってなかったのか

驚き、照れる

その姿が可愛くて仕方がない

この子のすべてが可愛くて

愛しくてどうしようもない

一緒にいたい

俺の隣で笑っていてほしい

強く、そうおもった

『愛してるよ』

2度目のこの言葉に微笑むと

「私が貴方を養います!」

そう言った

これにはみんなびっくり

「貴方と一緒になれるなら私はもっと頑張れます。裕福な家庭ではないけれど貴方と産まれてきた子供を愛します。私が私の家族を守ります!」

言葉がでなかった

10歳もはなれた年下のこの子が

そんなことを言うなんて誰が考えただろうか

言葉がでない俺達に構わず続ける

「まずは新しい仕事場を探さないといけませんねっ」

楽しそうに話しを進める

「お家は狭いけど私のところに来てください!」

なんだかすごく楽しそうだ

「毎日一緒なんて素敵です、幸せです」

なにを迷っていたんだ、俺は

この子とならなにがあっても頑張れる

いつでも幸せだと感じるだろう

にこにこ笑うこの子が可愛くて

クスリと笑ってしまう

「??」

『俺が養いたいんだけどな』

頭を撫でる

「仕事がないんですから私が養います!」

『探せばあるよ、絶対に』

「じゃぁ、貴方が私を私が貴方を守ります!」

なんでそうなるのか....