ケンカした帰り、私はいろんな感情が溢れ出していた。 先生への怒り、麻伊への憤った気持ち、自分への嫌悪感……――。 本当は、麻伊が私のために怒ってくれたことは分かっていた。 でも、自分の気持ちが分からなくて、その整理できていない気持ちを麻伊にぶつけてしまった。 そんな自分が嫌いで、更に感情がセーブ出来なくなる。 私は、あんなに大切な人にさえ迷惑をかけているんだ。 そう思ったら、いつの間にか手にカッターを握っていた。