「梨美は覚えてないのかもしれないけど、1年の秋に街で会ったことあるんだよ?その時、梨美のことを知ったの」 「1年の秋?…全然覚えてないや…」 「だって、梨美は私の彼にたった一言伝えてどこかに行っちゃったんだもん」 私はますます分からなかった。 1年の秋といえば、1番学校生活が楽しかった時。 確かに1人で買い物にも、何度も行った。 でも、麻伊に会った記憶なんて全然無かった。