それから私は、何かがあるたびに麻伊の姿を目にした。 というより、無意識のうちに目で追っていたのかもしれない。 そして私が変わってしまってから、心の奥底のどこかで麻伊を探していた。 全ての人に絶望し諦めきっていた私を、ギリギリでつなぎ止めていてくれたのが麻伊だったのかもしれないと、今では思う。 だから中学最後の年、麻伊と出会えて幸せだったよ…