しばらくすると、私は息苦しさで目が覚めた。


ゆっくりと目を開けると、そこには彼の顔があった。


驚いて思いっきり突き飛ばした。


「…痛ってぇ。なんだよ」


「だって、急だったからびっくりしちゃって…」


「そっか、じゃぁ今なら大丈夫だろ。」


そう言って彼はまた私に近づいてくる。


それを頭で理解すると同時に、今まで大好きだったはずの彼が怖くなった。