待ち合わせは駅の広場。



駅の広場といえば、りと先輩がわたしに告白をした場所。



よく分かんないけど、ドキドキする。



着いた頃には、まだ誰も来てなかった。



『16:54』


まだ六分もある。


「ふーん、いんじゃね浴衣」


と、声がした方向に目を向ける。



そこには浴衣姿のりと先輩。


当然のようにかっこいい。


ゴクリと唾を飲む。


「あ、えっと。ありがとうございます。」


「え、なに。緊張してんの。」