わたしを後ろに体を向ける。



「かえこ、なんかあった?!」


「んーー。笹田花火祭りのこと
さっき先輩いたから言ったの。」


声が低い…
いつものかえこじゃないことは確か…



「…だ、だめになったの?」


わたしは遠慮気味に言う。



でも、かえこは驚いたように
手をひらひらさせた。



「違う違う!いいって言われたよ!!
ただ、浴衣にしようか私服にしようか
悩んでただけで、先輩はわたしの浴衣姿見てくれるかなーって…」