「まるもー!ごめんッ!」
わたしの目の前で手を合わせるかえこ。
目までつぶってしまってる。
「ああ、昼休みのこと?
だーいじょうぶ。それより、授業サボったこと、かえこが上手く理由言ってくれたんでしょ?ありがと!」
今、かえこを怒ったって仕方が無い。
むしろ、怒ったら空き教室の出来事が思い出してしまいそうで嫌だから。
かえこは後ろに手首を回しながら首を前にだして眉毛を上げこういった。
「まるも、今日は怒んないんだ。
いつもなら、かーえーこー!とかいって柔道やってる人並みにぶっ飛ばしてくるくせにさ。」
「わたし、そんなことしないし!」
思いっきりなツッコミをいれ
スクールバッグをとり、かえこと一緒に
下駄箱に向かった。