振り向きの運命は赤い糸で




「お前、俺らのこと怯えてんじゃねぇよー。」


「怯えてんじゃないです。
わたしの意思です!」


意味わかんねーといい、また
天井を見上げて笑った。


「さっき髪触ったの気にすんなよ。
ついだから。」


つい、とかじゃなくって…
つい、なんかじゃなくて
触りたかったって言ってほしかった。

それはそれで嫌か。へへ、へ。


「なぁ、運命ってあると思う?」

返事をしなかったからか、りと先輩は
話をし続けた。


「ない。」


わたしは真顔で誠実に答えた。

さっき、りと先輩と出会ったのは
運命!?とか思ったけど
今はそうは思わない。というか、思えない。