走る先に空き教室のドアが 半分開いていた。 ここにいれば、噂は流されずに 済むかも…! わたしはその空き教室に勢いよく 入り、ようやく先輩の腕を離した。 「はぁはぁはぁ…… ひ、引っ張ってすみませんでした。」 「お前なぁ…」 ーービクッ 先輩の目は睨んでいて息を荒くしていたせいで怖かった。 「あ、あれ?逆効果だったてきな? エヘッ?」 「エヘッ?じゃねぇぇよ。 逆効果に決まってんだろ。 誰もいない空き教室に二人だぞ? 逆効果すぎんだろ。」