振り向きの運命は赤い糸で




ーードキンッ


いきなり優しい甘い声で
先輩は顔をわたしに近づけ
「ん?」と目を見た。


な、なにそのキラキラ王子だよみたいな甘い声………


ビックリした〜。


「なに?」


先輩のまた甘い声で我に返るわたし。


「に、逃げましょうッ!」


「はっ!?」


わたしは思いっきり先輩の腕を掴み
またみんなの目線を気にしつつ
全力疾走した。


まるで、わたしが男みたいじゃん。
立場的に……