りと先輩は無邪気に笑って
近寄る。



わたしが告白したってふられたって
りと先輩はりと先輩のまんま
ふるまってくれる。



りと先輩の優しさなんだろうなぁ。




ガザガサと花火セットと睨めっこする
りと先輩。



「んーーー。よしっ!
これやろう!
はい!まるも!」




スパーク花火と書かれた花火を
一本渡す。



それに、何気なく「まるも」と
呼んだ。


そんなことしたって、好きになんかならないよ?りと先輩。



「ありがとうございます」