「帰るか」


「はい」




もう、花火が舞った
夜空の下には、私たちしか歩いていなかった。




わたしは、道路の白い線の部分を
はみでないように歩く。



そうしないと、気まずい。



「花火やんね?」


「へ?」



と、りと先輩は近くのコンビニに
走ってはいった。



明かりが目立つコンビニから
花火セットを選ぶりと先輩が
窓から見えた。



「気、使わなくたっていいのに」