「橘、先輩…。」 延長部活中。 まだ少し明るい日に照らされボールが転がっていく。 その子は、俺の名前を呟いた。 名前を知ってくれてるなんて嬉しいって、素直に思った。 「は、はいっ!これどうぞ!」 オドオドしながらボールを渡してくれたその子。 至近距離で見たら、やばい。 すっげえかわいい。