そんな彼と別れがあるなんて考えなかった。 と言うより、考えたくなかった。 だって、知ってたから。 高校生になったら、彼の学校の厳しさに勝つことは難しいことに。 その高校に進学することを止めればよかった? わがまま言って、同じ高校にすればよかった? 違う。 彼のやりたいことは、1番に理解したかったから、反対なんてなかった。 頑張って欲しかった。 それが例え、苦しく残酷な結末だとしても。 *