「恵美香……?」 彼の声が聞こえる。 優しく私の名前を呼んでくれる。 あぁ、まだ夢だったんだ。 「恵美香……?」 ずっと聞きたかった。 少しの期待を込めて、振り返った。 「……竜…」 振り返った先には、少し大人っぽくなったけど、あどけなさが残る彼がいた。 *