「別れよう。」
信じられなかった。
信じたくなかった。
「…嫌だよ……」
決まり事があると知ってても、ずっと一緒にいれると思ったから。
あぁ、残酷な結末はやってきてしまうのだ。
彼をまっすぐに見つめる瞳から、滴が落ちた。
じゃあ、せめてこれだけは聞いていい?
「嫌いじゃ、ないよね?」
「うん…嫌いじゃないよ。」
良かった…
それなら、少しは前向きに生きていける気がする。
「今までありがとう。」
「おう。じゃあな。」
*
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…