想い出

その日私はナオミの家に遊びに行く約束をしていた。ナオミの家に近づいた頃、不意に携帯が鳴った。

「これからたぁくんと会わない？」

ナオミからだった。えぇ！！！！私はすぐに返信した。

「え？何で？今日たぁくん仕事だょ？」
「それが早く終わったらしくてヨシキが二人を会わそうって！もうこっち向かってるみたいだからちえも早くおいで！」

はぁぁ？！なんで急に？？そりゃナオミは大好きなヨシキ君に会えるからいいけど…

そぅ、私にたぁくんを紹介してくれた人、そしてナオミが恋している人、それがヨシキ君だ。しかし私はそのヨシキ君にさえまだ一度も会ったことがない…
私は急なハプニングで頭が混乱してしまった。でもこの状況、逃げ場はなかった…なぜならそうこうしている内にナオミの家に着いてしまっていたから…私は緊張と興奮とがいりまじり、顔がひきつっていた。しかしナオミはそんなことにはおかまいなしで私の手を引き、うれしそうに近くのコンビニまで連れて行った。