「ちえ、紹介いらない?私の好きな人の友達が彼女いなくてさ。誰かないかって聞かれて」

「……ぅん…いいけど…」

私はあまり乗り気じゃなかった。付き合ったこともなければ知らない誰かとメールをしたこともなかった。断れない性格でついokと言ってしまっただけだった。

私はちえ。16才の高校生。ギャルでもなければお姉系でもない。紹介話をくれたナオミは少し変わっていて、いうならば個性的な子だ。そう、なぜ友達になれたのか不思議なくらい二人は違う。