雨のち晴れ



放課後




私は図書室に寄った。


放課後の図書室は誰もいなくなり
光が綺麗に差し込んで
宙を舞うほこりがなぜか心を癒してくれる。



「はぁ…誰もいないと落ち着くな」



一人の世界。



「ほんと落ち着く」


ガラッ━━━━━━━


「わっ!」

ドアが勢いよく開いた。

「あれ雨宮じゃん」

そこにいたのは西田君だった。


「に、西田君‥‥どうしたの?」



「いや、雨宮こそどーしたんだ?
こんなところで」




「あ、いや、私は‥‥ほ、本を!」



「あー、そか」


「あ、じゃ、私そろそろ帰るからっ!」



かばんを持ってドアから出ようとした。

いきなりドアが閉まり

壁に押し付けられた。



「ッタ‥‥西田君。ど、どうしたの?」


顔顔顔!!!!

近い近い近い!!!!

「雨宮ってさ、俺のこと嫌いなの?」

「……………」



「え?」


「え?じゃねーよ。
朝だって目合ったと思ったらそらすし‥‥」


「ご、ごめんなさい‥‥」


「……………クス」


しまった!!!!笑ってしまった!!!


西田君が可愛い顔でふくれてるからつい。



「何笑ってんだよ!」


「だ、だって‥‥なんか、可愛いクス」



「お前、笑ってた方がぜってー可愛い」


「え?」



「髪だって長くて綺麗だししばるなんて
もったいない。」


西田君が真剣な表情で見つめてきた。



西田君の手が髪ゴムに伸びて



スッー



髪が日差しに照らされてすこし
茶色くなった。



「ほら、俺が言ったとおり綺麗だろ」