「准さんっ!よかったら私が教えるよ!」 ドンっと背中を押されてよろけた私の後ろから出てきたのは、クラスの女の子。 准さんって、なんで同じ歳なのにさん付けするのかなあ、なんて思いながら、これで私の出番は終わったんだと席に着く。 「あぁ、」 そっけない黒髪男准に対して、『こっちこっちぃ』なんて甘い声の女の子。 あー疲れた。