灰色の瞳



そう。
これが私の、この容姿の代償。



男好き、尻軽、援交、私の名前であがる噂はどれを取っても最悪。



まあ、だんだん否定するのもめんどくさくなってそれらしい性格気取るようにしたの、私なんだけどね。


おかげで女友達なんてものもいないし、寄ってくる男は私の噂を聞いて誘いにやってくるニヤついた男達だけ。



ほんっとに、いい迷惑。



言っとくけど、私、バージンだからね。



学校について、まわりはみんな『おはよー』なんて挨拶かわすのに私に挨拶する人は一人もいない。


上履きに履き替えて教室へ入る。

一番後ろの廊下側。
私の席に、寝ている男の子がいた。