大罪人の反逆

笑みを含めて言うが、まったく笑える話じゃないのはさすがにサツキでもわかった。

笑っているラク自身も目が笑っていない。

「盗賊は一斉に僕たちに殴りかかってきたんだ。殴ってもまったく動じなかったおじいちゃんに、イライラしていて全力で殴ってきたけど、ぐちゅっていう音がなるだけで全然痛くなかった……」

ゴクリとサツキは唾を飲み込む。

「盗賊のほうを見たけど、見えなかった。おじいちゃんが目の前にいたから……。
ピチャッて、僕の頬に血がついた時はまだ小さくて初めての経験だったから、おう吐した。サツキも」

今では、血を見ることなんて日常茶飯事の悪魔であるサツキはそんなことがあったのかと驚愕した。

悪魔の中でも特にやんちゃなサツキだからこその反応である。