三組ともホームルームが終わり、自然と二年三組の教室に集まった。

楽と皐月と玲二と隆はちょいちょいと手招きする理央たちの席に行った。

「ねぇ、ねぇ！部活の話……出た？」

皐月が無邪気に聞いた。

「あぁ、出たぞ。隆がバカになった」

あきれた目を隆に送る玲二が言った。

隆はニッコリと笑う。

「バカとは、失礼だなぁ！ただ、ちょっと教師にクラｯときちゃったのさ」

隆以外が非難の目を送る。

「まぁ、それはおいといてぇ、部活の事でぇ悠希からぁ、提案があるのぉ」

「提案？」

楽は悠希に聞いてみた。

「……部活を……作る」

「「「「！？」」」」

みんな、その発想がなく目を見開いた。

「作るって、何部？」

皐月が妙にわくわくした顔で聞く。

理央が少しためて声を発した。

「神話部だ！」