大罪人の反逆

またまた同時間、三年一組の教室ではもう教室に教師の姿があった。

「ヒュー!美人な先生だね」

隆が隣に座る玲二に声をかける。

「ん?あぁ、そうだな」

だるそうに返事をする玲二を見て、隆は首をかしげる。

「いつもより、テンションが低いねぇ?どうしたんだい?」

「俺、学校嫌いなんだよ。暴れられねぇし、一時間ずっと椅子に座らなきゃならないから、退屈……」

ぶぅ、ぶぅと玲二が言う。

「しゃべるなー。お知らせがある」

美人の教師が時計をチラリと見て、話始めた。

「部活が強制になった。部活入ってない奴は今日中に入れよ」

二人は顔を見合わせた。

「どうすんだ?部活……」

「うーん、二年生組が何か考えてると思うよ。だから、それを教えて……」

隆がそこまで言って、教師が口を動かした。

「ちなみに私は、陸上部の副顧問だ。誰か入らないか?」

不敵に笑い、上目遣いで言った。

「私、入るよ!」

そう言ったのは、隆だった。

目をハートにさせ、ガタッと席を思い切り立ち上がった。

「是非、私に個人レッスンを……」

「おい!みんなに聞くんじゃねぇーのかよ!」

玲二は、無理矢理隆を座らせた。