大罪人の反逆

「よっしゃー!ホームルームはじめるぞっ!」

元気な声が空いた扉から聞こえる。

入ってきたのはツンツン頭の若い教師だ。

教師はバンッと教卓に名簿を勢いよく置いた。

「その前にお知らせ~!」

ざわっとみんなが話始めた。

その反応に教師は満足そうに顔をほころばせ、すぅっと息を吸った。

「実は、部活が強制になった。だから、部活に入っていない人は今日中に入ってくれ!」

その言葉にえーっという声があちこちから響いてくる。

「部活に入ってない人は手を挙げてー」

教師のその言葉にバラバラと手を挙げていく。手を挙げている人の数は教室にいる人数の約半分だった。

当然、悠希と理央と雪も手を挙げている。

「けっこう多いな~!みんな、部活入れよ?」

満面の笑みを浮かべ、教師はクラスのみんなと部活のことで話始めた。