「それでだ。部活に入らないか?」

「な、何で?別に強制じゃないよね?」

皐月は教師相手なのにため口で質問で返した。

「それがな……昨日の職員会議で、『部活に入る者が少なくなってきた』という議案が出て、強制にすることに決まったんだ。」

教師はいいずらそうに説明した。

「そうなんですか……。今日中に決めます」

楽はそういって教師の顔を見た。教師が無言で頷いていたので、皐月を連れて自分の席に戻った。

席に座った皐月は楽にチラリと視線を向けた。

「ねぇ、楽。部活……どうする?」

うーん、と楽は唸り再び皐月に視線を向けた。

「多分、みんなも言われているはずだから、後で行って見よう?」

「うん」

「おーい、双子!部活に入れとは言ったけど、今部活の話すんなー」

教師に叱られ二人は焦って教師の方に体を向けた。