ミカエルが消えた後も7人は沈黙していた。


その沈黙を破ったのは、レックスだった。

「なんだよ、あれ!天使っていうか、俺達より悪魔じゃねーか!」

「そうだ、そうだ!汚ならしいってあいつらの性格の方が汚ならしいよ!ね?ラク?」

レックスに続き、サツキがぷんぷんと怒りラクに同意を求めた。

「うん。少なくとも、僕とサツキはあんなことしないし、言わない。」

きっぱりといい放ったラクにチャウラウが要らぬ言葉を放った。

「そうかなぁ?私にはそうとは思えないけど?」

「っ!そんなことはない!」

ラクはチャウラウの胸ぐらをつかみ叫んだ。

「フフフ、君が私の胸ぐらをつかんでも、威圧感というものを感じないなぁ?」

「!?……このヤロウ!」

「やめて!今はこんなことしてる場合じゃない!」

ラクがチャウラウを殴りそうになったとき、ユウキが二人の仲裁に入った。

「う、そうだな……」

「こんなくだらないことは、やめた方がいいね」

二人は決して謝ろうとしなかった。

それでも、今は十分だった。