そう言って頭を下げた。

「私はミカエルと申します。四大天使の一人で、天使達の長をしております」

ミカエルと名乗った青年はチラリと隣の天使を見た。天使はブスッとふてくされた顔をしていた。

「おい、わからないのか?私が先に名乗ったんだぞ?なぜ、お前は名乗らないんだよ」

ミカエルは天使の髪をグイッと引っ張り無理やり頭を下げさせた。

「ひぃ!!すみません~!ぼ、僕はサラティエルです!コプト正教会の七大天使の一人ですぅ……!」

怯えた様子でサラティエルと名乗った天使は言い終わるとミカエルを見た。

「良くできました。帰れ」

「あぅ!」

ミカエルはサラティエルを突き放した。その拍子にサラティエルが空中でたおれこんだ。

「は、はい」

サラティエルは瞬時に消えた。

それを確認してミカエルがふたたびユウキ達を見た。