キミの首輪に、赤い糸を。

「真白!」


私の声に、真白が私の方を向く。


「和咲ーっ!」


そして、私に気づいた真白は私の元に駆け寄り、私の後ろに隠れてしまった。


「えっ、時森さんの知り合い?てか彼氏?」

「あれ男なのかよ!?」

「あの子誰だっけ?一年生?」


周りの視線が一気に集まる。

うん、これは確かにちょっと怖いかも...。


「えっと、ごめんなさい!真白、唯、行こ!」


とにかく私はその人だかりから逃げ出した。