キミの首輪に、赤い糸を。

「真白、今日は散歩にでも行く?」


私がそう聞くと、真白は嬉しそうに大きく頷いた。

この提案にも、ちゃんと理由がある。
それは、真白は放浪癖があるらしいから、ちゃんとこの辺りの土地を知らせておいてあげたいから。

一人で迷子になっても可哀想だし。
っていうか、真白ってすぐどこかに行って迷子になりそうだし。


「やったぁ!楽しみー!」


たった一週間でも、外に出掛けるのが真白の日常なら、それを奪うことはしたくない。
それに明日から私は日中家にいないし、真白も一人じゃ退屈だろうし。


「じゃあ、出掛ける準備しよ?私がご飯作ってるうちに顔洗って、服も選んでてね」

「うん!すっごく早く準備するね!」

「うん、頑張れ」


真白の"すっごく早く"はなんとなく無駄な動きが多い気がしなくもないけど、まぁ頑張ってるのは分かる。

それを見て癒されながら、私は朝食作りを始めた。