キミの首輪に、赤い糸を。

そして、今。

優しい曲調、明るい曲調、柔らかな曲調。
あったかくて、優しくて、幸せに溺れてしまいそうな、そんなメロディー。

そのメロディーを奏でる真白の表情は、どのメロディーを弾くときより幸せそうで、優しい微笑みを浮かべている。


思わず、涙が零れる。

幸せそうな真白を見て。
優しい微笑みで真白に視線を向ける、陵さんを見て。


二人が幸せそうで、本当によかった。

今までこんなに他人の幸せを願ったことはなかった。

今考え直してみれば、私はきっと周りに壁を作っていた。
話しかけにくいんだ、と言っていた周りのせいにしていた。

でも、今なら分かる。

人を大切にすることも、誰かを本気で想うことも。


二人にたくさん、教えて貰った。