キミの首輪に、赤い糸を。

もう一度部屋に入ると、青年は僕を見て頭を下げた。


「えっと、僕の...」

「俺は如月」

「きさらぎ...?」

「俺はお前の...飼い主だ」

「飼い主...?」


飼い主なんて、馬鹿げたことを言っていると思った。

でも、兄弟だなんて言ってしまえば真白が思い出して苦しむかもしれない。

だからと言って友人になんてなれないとおもった。
友人とはケイみたいなヤツのこと。
あんな綺麗な存在にはなれない。

だったら、異常な存在でいいんじゃないか。

飼い主として、真白を幸せにしてやって、真白が望めば離れてやろう。


「きさらぎ...」

「ん?」

「...じゃあ、これからも一緒にいてくれる?僕、寂しくて」


...飼い主。
そう言ったのに、一緒にいてほしいのか。

真白は真っ直ぐで、変なヤツだな。


「...あぁ。俺が守ってやるよ」


あー、今嘘ついちゃったかも。

でもきっと、昔よりは強くなったはずだから。