キミの首輪に、赤い糸を。

それから少しして、ケイは事故に遭った。

いっこうに目を覚まさないケイは、もう目を覚まさないだろうと診断された。

ケイは、生きている。
生きているという定義を、ただ単に心臓が動いている、ということにすれば、ケイは確かに生きている。

だけど、俺は正直、ケイは生きていないと思う。

死んでいないとも思うが、生きていない。

ただ目の前で目を閉じているケイが生きているという証拠を、俺は得られなかった。


「...死ぬなっつったのはどっちだよ」


俺の声は、ケイには届いていない。

そう、確信した。


「...死にたいって言ったら、起きてくれんの?」


そう言えば、「死ぬな」って「生きろよ」って、焦って飛び起きてくれんの?


「...死にたい、ケイ。死にたいって...」


嘘偽りなく、そう思った。

ケイに起きてほしいって気持ちと、死にたいっていう叫び。


もう俺には、頼れる人なんていない。