キミの首輪に、赤い糸を。

「お兄ちゃんって、呼んでいい?」

「お兄ちゃんは、何歳なの?」

「お兄ちゃん、お話出来ないの...?」


全ての質問に何も答えずにいると、男の子は何も話さなくなった。

でも、それから男の子はいつも部屋に来るようになった。

夜寝るときは母親である女性の元に行き、朝になると部屋に来た。

お互い何も話さない。

だけど、男の子は徐々に俺との距離を詰めていった。

最終的には、俺に寄り掛かってうたた寝をしてしまうほどに。

あーぁ。
なんでこんなになつかれちゃったかな。

でも、そんなに悪い気はしないかな。

コイツは今まで出会った人間の中で、一番まともな気がするし。